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皮膚科

円形脱毛症、尋常性白斑の局所免疫療法

局所免疫療法は人工的に局所に皮膚炎(かぶれ)を起こさせる治療法で、難治性皮膚疾患である円形脱毛症、尋常白斑などに用いられます。
最近では人体に安全であるSADBEやDPCPなどが皮膚炎を引き起こす薬剤として用いられます。

軽い痒みを生じる濃度の溶液を週に1度、皮膚病巣に塗布します。
数週から数ヶ月のうちに円形脱毛症では軟毛が生じ、尋常白斑では色素が発現します。
ただ、その臨床効果には個人差があり、半年間程度の経過をみて有効性を判定する必要があります。

中波長紫外線療法

UVB紫外線(中波長紫外線)のうち、比較的狭い波長の紫外線を照射する治療法です。

紫外線発生装置にはナローバンドUVBとエキシマライトがあり、照射する部位、範囲により適当な方法を選びます。

尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、尋常性白斑、斑状類乾癬、アトピー皮膚炎、手湿疹、皮膚掻痒症などで通常の外用療法などで難しい場合にも効果があります。

疥癬の内服治療

疥癬はヒゼンダニという小さなダニが皮膚に寄生して起こる病気です。

カユミが強く、まだ接触すると容易に感染します。
家族内、老人ホームなどで集団感染を引き起こすことがあります。

これまでは主として外用療法が行われていましたが、長期間の治療が必要で処置に手間がかかっていました。
ストロメクトールという寄生虫治療薬を用いると、1回または1週間後に2回目の内服を行うだけで、確実に治療出来るようになりました。

イボの凍結療法

イボの治療法として最もよく用いられる方法です。

液体窒素を綿球に浸した後、イボに数秒間接触させます。
イボが凍結して白くなった処で、離すと皮膚色に戻ります。
この様にしてイボを凍結と融解を数回繰り返します。
週に1度行うと、2~3回目にはカサブタとなり、脱落します。

少し痛みがあります。
イボが多発している場合、この治療が耐えられないと思われる患者さんには、他の治療法を選ぶこともあります。

水虫(足白癬、爪白癬)の治療

水虫は白癬菌というカビの1種の感染により発症する病気です。

治療の際に重要なことは白癬菌を確認することで、水虫の水疱、厚くなった角質、爪などに白癬菌がいることを顕微鏡で検査します。

水虫では抗真菌剤の塗り薬を用います。

毎日外用剤を患部に塗りますが、カユミや水疱が消失してもすぐに治療を中止しないでください。

水虫ではしばしば爪の水虫を伴っており、抗真菌剤の飲み薬を用います。

半年ほど内服すると、ほとんどの患者さんで効果が見られます。

最近では爪水虫の塗り薬を開発されています。

飲み薬より少し効果が劣るようですが、飲み薬を希望されない患者さんに使用できます。

 

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